くの付く言葉

食うてもその味を知らず

食い物もあるのに鉄砲汁

●食い物もあるのに鉄砲汁
鉄砲汁は、ふぐ汁のこと。江戸の俳人・芭蕉はふぐを食べるのが嫌いだったらしく、
ふぐ汁や 鯛もあるのに 無分別」と詠み、江戸ではこの句が一般に使われていた。
今のように、ふぐの毒素の本質や、その除去法を全然知らない当時では食べたらいつ
中毒をするかわからないので、鉄砲と呼んで恐れられた。
●食うてもその味を知らず
すばらしい料理や、おいしい果物などを口にしても、他のことを考えたり、
仕事をしたりしていると、味が全然わからないことがある。何をするにしてもそこに
気持ちがなくうわの空でやっていては目的を達せられない。
●空腹は無上のソース
イメージ 「すき腹にまずいものなし」と同じ意。ソースは洋食にはなくてはならない
調味料であるが、空腹であることこそ、どんなソースも及ばぬ調味料といえる。
ギリシャの哲人ソクラテスは「最上のソースは空腹である」といい、セルバンテスの小説
「ドンキホーテ」にも、「この世に空腹ほど、すぐれたソースはない」と書いてある。
また、ギリシャ、ローマ、ドイツには、「空腹は最上の料理人」。フランスには
食欲というソース以上のソースはない」という言葉がある。多少、用語は違うにしても、
この種の諺はヨーロッパ各国にみられる。
●腐れはまぐりで口が開かぬ
はまぐりなどの貝類は、死ぬと、煮ても焼いても口が開かない。転じて、
あきれてものがいえない意。
●腐っても鯛
イメージ もともといいものは、痛んでもそれだけの値打ちを失わない。
間の場合、地位 、才能、教養、技芸などを有する者は、一度何かの理由でおちこんでも、
やはり、値打ちがある。「ちぎれても錦」も同じ意。
 


Copyright (c) 2008 くの付く言葉 All rights reserved.